No.147 (多極化期)  : 

「多極化のH(ホップ)→S(ステップ)→J(ジャンプ)とは何か?」

H=1963年の中ソ論争公開と66年に始まる文化大革命は、東側にソ連以外
に中国という極が生まれたこと。S=73年の英の加入による拡大EC成立
と75年の日と西独を加えた第1回主要先進国首脳会議(サミット)は、西
側に米以外にECや日・西独といった極が生まれたこと。J=83年のポー
ランドでの戒厳令解除と85年のゴルバチョフのソ連書記長就任は、東欧の
民主化を促進して東側に東欧という極が生まれたこと。

<評価の観点>
関心・意欲・態度:

2001年の9.11米中枢同時多発テロ事件によって、足踏み状態になったし
まった観のある多極化の進展について、大きな関心を持って学習に臨んで
いる。

思考・判断:

米ソ両極の時代から、拡大ECや中国、東欧諸国などが力を高めて独自の
動きを示し始めた多極化の時代への推移について、的確に判断している。

資料活用の技能・表現:
多極化期の西側陣営と東側陣営における、拡大ECや中国、東欧諸国など
の動向について、それぞれの年表を横に並べてその因果関係を把握してい
る。

知識・理解:
60年代の中ソ論争、70年代の拡大ECと第1回主要先進国首脳会議(サミ
ット)、80年代のペレストロイカと東欧の民主化が、それぞれ多極化を促
進した出来事であることについて、基本的な知識を身につけている。